妊活中にレントゲン撮ってもいいの?排卵前なら大丈夫?

妊活

「妊娠中のレントゲンはNG」となんとなく聞いたことはありませんか?

では、妊活中はどうなのでしょうか。

健康診断や検査等で受ける機会がある方は心配になりますよね。

・明日は職場の健康診断。たくさん検査項目があるけど、受けても大丈夫?

・突然、腰に激痛が走った! 病院に行きたいけどレントゲンは絶対撮られるよね・・・

・上の子どもが怪我をしてしまった。病院に連れて行ったら「お母さんもレントゲン室に一緒に入ってください」と言われてしまった・・・

どうしてこのタイミングで!?ということが起こってしまう場合もあります。

普段から体を冷やさないようにしたり、栄養面を重視して食事のメニューを考えたり、こまめに体調を記録したりと、妊活中は心身の健康にとても気を遣っています。

それなのに、レントゲンで何か影響が出てしまったら・・と思うと、本当に不安になってしまいますね。

この記事では、レントゲンの妊娠への影響や、妊活中はどう対応すればいいのかを紹介します。

妊娠中にレントゲンが良くないのはなぜ?

妊娠中、特に初期(3~4ヶ月くらいまで)は、胎児の脳や臓器などを形成していく重要な時期です。

お酒やたばこは妊娠がわかった瞬間からやめるように指導されます。
風邪薬などの市販薬でも気軽に使わず、必ず医師や薬剤師に相談しましょうといわれます。


では、レントゲン検査はどうなのでしょうか。

人体が放射線を浴びることを被ばくといいます。
被ばくによる胎児への影響としては、流産、奇形発生、精神発達の遅れ、発がん率の上昇が主に指摘されています。

これだけを聞くと、恐ろしくなってしまいますね。

これには検査で使われる放射線の量が問題になってきます。

実は、結論から言うと、妊娠中のレントゲンは問題ないとされています。

放射線の量を表す単位は、Gy(グレイ)とSv(シーベルト)の2つがあります。
ちょっと難しいのですが、私たちが参考にするには同じものとみて差し支えないでしょう。

日本産婦人科学会の診療ガイドラインによると、妊娠中でも「50mGy未満の線量であれば安全」とされています。

主な検査での線量は以下の通りです。

胸部レントゲン 0.06mSv
胸部CT 2.4mSv
腹部レントゲン 1−2mSv
脊椎・四肢レントゲン 2−6mSv
マンモグラフィ 0.05~0.15mSv
胃透視 3−6mSv

このように、診断目的で放射線を用いても、線量は非常に少なく抑えられます。
これが「検査を受けても問題ない」とされる根拠です。

また、検査時には、部位を限定して放射線を照射します。
例えば胸部レントゲンなら胸のみで、それ以外の部位は、ほとんど放射線は当たらないのです。

つまり、腹部の検査でなければ、赤ちゃんへの影響はほとんど考えられません。

ですが、いくら微量と言えども、大事な時期ですから不安は消えませんよね。
そういった点から、妊娠中のレントゲンは控えるよう勧められているのでしょう。

 

では、妊活中の私たちには、どうでしょうか。

最終月経開始日を0日として、妊娠が分かるのは早くて4~5週程度です。

妊娠の可能性はあるけれど、確定できない。

そんな時期の検査ってどうなの?
というのは非常に気になるところですね。

妊活中のレントゲンはどうする?

日本産婦人科学会の診療ガイドラインでは、

「受精後10日までの被ばくは奇形発生率の上昇はない」

「受精後11日~10週の胎児被ばくは奇形を誘発する可能性があるが、50mGy未満の被ばく線量では奇形発生率を上昇させない」

としています。

妊娠が分かるまでの間にレントゲン検査を受けてしまっても、赤ちゃんには特に問題ないということです。

 

妊娠中と同じく、通常のレントゲン程度の微量の線量では、受精後にも特に問題ないということはわかりました。

受精後だけではなく、排卵前も大事な時期です。
そうすると、卵子や精子に放射線を浴びてしまって問題ないの?という疑問も残りますよね。

検査を受けてしまって本当に影響はないのか?と思うのは当然のことです。

排卵前ならレントゲン大丈夫?

先に述べたように、排卵前であろうと、受精後であろうと、検査で使用する放射線は非常に少ないため、影響はないとされています。

仮に、卵子や精子、あるいは受精卵に何らかの問題があった場合、大部分は着床できず流産します。

「受精したけど着床しなかった」のか「そもそも受精しなかった」なのかを知るすべはありません。

つまり、着床して正常に発育しているのであれば、影響がなかったといえるでしょう。

また、卵子や精子が被ばくしても流産や奇形発生の確率は上がらないことも分かっています。

 

ここまで見てきましたが、妊活中のどの時期でも、妊娠中でも、レントゲンによる微量の被ばく線量では影響がないと言うことが分かりました。

では、それでもなぜ妊娠中のレントゲンは避けるべきとされているのでしょうか。

レントゲン検査で1番大事なこととは

様々な答えがありますが、大きいのは本人の心理的負担ではないかと考えます。

万が一、何らかの異常が発生してしまった場合、人は過去の自分の行動と結び付けてしまいます。

「あのときのレントゲンが・・・」
どんなに関係ないと専門家から言われたとしても、こう考えてしまうものではないでしょうか。

後悔のもとになるなら避けたい。

これは、医療を提供する側も同じ思いです。

様々な研究や学会のガイドラインで「問題ない」としているのは、やみくもに検査を推奨するという意味ではありません。

本当に必要なときに必要な検査を適切に行う。

そのために安全性が確立されるのはどの程度なのか、という線引きを決めたものなのです。

検査を受けることになったら、必ず担当の医師などに相談しましょう。

・胸部レントゲンを撮影するとき腹部はプロテクターで保護する
・マンモグラフィではなくエコー検査にする
・付き添いでレントゲン室に入る場合はプロテクターを装着する

例えばこういった対応が可能な場合もあります。

もちろんケースバイケースです。
そのときの状況を鑑みて、必要な検査を医師が判断して行っていくことになります。

大切なのは医療側との十分なコミュニケーションをとり、信頼を確立した上で検査や治療を行っていくことではないでしょうか。

まとめ

この記事では、妊娠・妊活へのレントゲンの影響と対処法を紹介してきました。

・検査に使われる放射線は微量なので妊娠中・妊活中であっても問題はない
・卵子や精子が被ばくしても流産や奇形発生の確率は上がらない
・検査を受けることになったら、医療側とのコミュニケーションと信頼関係が大切

 

私たちは、健やかな妊娠のために健やかな体を保ちたいと願っています。

もちろん、日ごろからそのためのメンテナンスは欠かしていません。

それでも万が一体調を崩してしまったら、それだけでも不安になってしまいます。

正しい知識を持ち、適切なコミュニケーションを行った上で医療を利用したいものですね。

 

参考:
産婦人科診療ガイドラインー産科編
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/minds/Obstetrical-practice/Obstetrical-practice.pdf

 

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