子宮や卵巣を守るという、大事な役割を持っている骨盤。
実は、ちょっとした骨盤の歪みが、妊娠にも影響を与えます。
なかには、長年の不妊治療でも授からなかった人が、
「骨盤矯正をしたら妊娠できた!」
と、喜びの声を上げているケースもあります。
では、骨盤と妊娠はどのように関わっているのでしょうか。
この記事では、
・セルフチェック方法
・骨盤矯正による効果
・骨盤矯正の内容
などについてまとめています。
妊活を続けてもなかなか効果が出ないという方は、もしかしたら骨盤の歪みも原因になっているのかも?
そんな方に必見の情報を、お届けします。
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妊活に骨盤矯正?妊娠しやすくなる?その効果は?!
以前、不妊鍼灸に通っていると言う内容を書いたことがあります。
(→こちらです)
そこの鍼灸院で「不妊整体・不妊骨盤矯正」と言うメニューがあったのです。
鍼を刺してもらっている間に、
「骨盤の歪みが妊娠に関係あるんですか?」
「私の骨盤、歪んでますか?」
などなど、質問しました。
過去の出産の際に、産後の骨盤矯正にはしばらく通っていたけど、その後の生活習慣等で歪んでいったのでしょう。
腰のだるさは感じていたのですが、これはやはり骨盤の歪みのせいでした。
「不妊骨盤整体」というメニューがあるのですから、先生の回答はもちろん、「骨盤の歪みと妊娠には関係がある」でした。
では、順に見ていきましょう。
骨盤の歪みは妊娠しにくくなる?
骨盤は、上半身と下半身をつなぐ大事な骨格のひとつ。
子宮や卵巣などの臓器を守る役割も持っています。
この骨盤は、日頃の姿勢や、足組みなど日常動作のクセの影響で、少しずつ歪んでいきます。
特に女性の骨盤は、横に大きく、妊娠出産に備えて柔らかい構造になっているため、男性よりも歪みやすくなっています。
そして骨盤の歪みは、妊娠率の低下につながります。
その理由は、「血流の悪化」。
骨盤が歪むことで、子宮や卵巣などの臓器が圧迫され、血流が悪くなります。
子宮・卵巣は妊娠そのものを司る器官。
ここへ血液が回らなくなると、十分な栄養が届かず、妊娠機能の低下につながります。
子宮・卵巣の機能が低下すると、正常な排卵→受精→着床の流れがうまく行えません。
また、血行不良は冷えにもつながります。
冷えは妊活の大敵。
冷えることで血流がさらに悪化し、悪循環を招いてしまうのです。
「お腹まわりがよく冷える」
という方は、骨盤の歪みを疑ってみてもいいかもしれません。
知らないうちに骨盤が歪み、子宮や卵巣の機能が低下してしまっていたら、怖いですよね。
でも、骨盤がどう歪んでいるのか、自分ではよく分からない…という方も多いはず。
セルフチェックする方法は、あるのでしょうか。
骨盤の歪みは自分でチェックできる?
まず、骨盤の歪みにはいくつか種類があります。
(1)前傾
骨盤が前のめりに傾いているパターンです。
骨盤前傾の人は、腰が反る、腰痛持ち、お尻や太ももが張る、などの特徴があります。
(2)後傾
前傾とは逆に、後ろに傾いているパターン。
後傾だと、下腹がぽっこり出る、猫背になりやすい、などの特徴があります。
(3)上下傾きタイプ
骨盤の左右どちらかが上に、どちらかが下に傾いているパターン。
足の長さに左右差があったり、肩やくびれの位置が左右で違う、どちらかの膝だけが痛む、などのようなことが起こります。
では、自分の骨盤がどのように歪んでいるか、セルフチェックしてみましょう。
●全般的な歪みチェック:足踏み
①スタート位置に、テープなどで印を付けておくか、印を書いた大きな紙を敷く。
②目を閉じて、その場で50回足踏みをする。
③スタート位置からどれだけズレたかを確認。
目安として、スタートから30cm以上離れてしまっていたら、骨盤の歪みが疑われます。
また、終わったときに身体の向きが変わっていたら、骨盤の左右が傾いている可能性も。
●前傾後傾チェック:直立
①壁に頭・おしり・かかとを付けて、まっすぐ立つ。
②壁と腰のあいだの隙間に、手のひらを差し込む。
第二関節を曲げたくらいの手のひらがスッと入れば、正常です。
にぎりこぶしが入るようであれば前傾、
手のひらが入らない・指先しか入らなければ後傾が疑われます。
どちらもおうちで簡単にチェックできる方法なので、骨盤が歪んでいないか、一度確認してみてくださいね。
もし、それで骨盤の歪みが疑われた場合、骨盤矯正に行くことで、改善が見込まれます。
不妊治療を掲げた骨盤矯正もよく見かけますが、本当に妊娠しやすくなるのでしょうか。
次は、骨盤矯正による妊娠への効果について解説します。
骨盤矯正すると妊娠しやすくなる?
骨盤矯正では、施術を受けることで、骨盤まわりを正常な位置に戻すことができます。
すると子宮や卵巣への圧迫がなくなり、正常に機能できるようになります。
子宮・卵巣が正しく機能すれば、排卵や受精、着床の流れがスムーズになります。
また、卵胞ホルモンや黄体ホルモンなどの分泌も正しく行われるようになり、
・卵子の育ちが良くなる
・子宮内膜が厚くなる(着床しやすくなる)
などの効果も期待できます。
骨盤があまりに歪んでいると、周りの靭帯などもねじれてしまい、同時に卵管がねじれてしまうこともあるそうです。
卵管がねじれていては、受精も着床もできません。
元の位置に戻してあげることが必要です。
骨盤矯正は、長年の蓄積で歪んでしまった子宮や卵巣を戻して、正しく働かせることができるのですね。
長期間の妊活でも成果が出ない方は、骨盤矯正をきっかけに妊娠しやすくなるかもしれません。
では、骨盤矯正はどこで受ければよいのでしょうか。
施術の内容や、痛みも気になりますよね。
次は、そんな疑問を解説していきます。
骨盤矯正はどこでできる?痛みはあるの?
骨盤矯正は、取り扱いのある整骨院(接骨院)、整体、カイロプラクティックなどで受けられます。
また、整形外科の病院で骨盤矯正を掲げているところもあります。
これらは、施術を行う人の資格や、施術の内容が異なっています。
・整形外科
医師(国家資格)が行う。
手技だけでなく、レントゲンなどの画像診断も用いて医学的に診断することができる。
・整骨院(接骨院)
柔道整復師(国家資格)が行う。
手技のほか、電気治療などの器具を使うこともある。
・整体、カイロプラクティック
必須資格はないが、民間の整体師資格を持っていることも多い。手
技で矯正する。
骨盤矯正のメインは手技です。
骨盤や周辺の骨を圧迫したり、脚を押し引きしたり、回したりといった施術で歪みを直していきます。
また、その準備として筋肉を伸ばしたり、ストレッチをすることもあります。
矯正の過程でポキポキと音が鳴ることもありますが、基本的に痛みはなく、軽いマッサージのような気持ちのいい施術が多いようです。
ただ、手技のメソッドはそれぞれ異なるため、場所によって、痛みを感じる施術を行なっていることもあります。
特に、整体やカイロプラクティックは必須資格がないため、質の良し悪しが分かれやすくなっています。
なかには、知識のないアルバイトのような人が施術を行うところも。
骨盤矯正に行くときは、事前に口コミを確認するなど、安心して施術を受けられる場所か確認してからが良いでしょう。
私の行っていた鍼灸院では、柔道整復師やあんま指圧マッサージ師の資格を持った先生がおられて、鍼やお灸・骨盤矯正が1箇所で受けられて便利に感じました。
主に不妊がメインで扱われていて、先生は皆さん不妊の知識があるので、会話の中からアドバイスをもらえたり、愚痴を聞いてもらえたり、心も体も元気になる感じでした。
ホームページで施術内容を細かく紹介しているところもありますよ。
ご自身に合うものが見つかれば良いですね。
でも、やはりお金も時間もかかります。
自宅で手軽に骨盤矯正できないの?!と思われる方もいらっしゃるかもしれないですね。
自宅で骨盤ケアはできるの?
自宅でできるといえば、まずはエクササイズやストレッチなどの運動系でしょうか。
今は検索すればすぐに出てくれから便利ですよね!
こちらのmarinaさんは大人気ですよね!
こんな寝たままできるヨガも。
他には、物に頼る手もありますよね。
着圧スパッツはダイエットや細見えに人気ですが、骨盤をケアしてくれるものもあります。
これだったら履くだけだから、初期投資は少々かかるものの、お手軽です。
※ギュッと締め付けるものは妊活中にはオススメできません。
詳しくはこちらにあります。
妊活中に補正下着は使ってもいい?着圧スパッツやソックスは?
また、こんな椅子に座るだけ!というものもありますよ。
エアバックでストレッチや引き締めをしてくれる優れものです!
このように、整骨院などに定期的に通ったり、自宅でエクササイズを取り入れたり・・・
ご自身に合った方法で骨盤の歪みが改善できると良いですね。
まとめ
骨盤矯正は妊活において、
・血流改善
・ホルモン分泌の正常化
などの点で効果があることが分かりましたね。
骨盤矯正の施術内容や、費用、通う日数などは場所によって異なるため、
自分の希望に沿ったサービスを行なっているか、事前に確認するのがオススメです。
また、骨盤の歪みはセルフチェックすることもできますし、
・座ったときに足を組むのをやめる
・カバンを持つときは定期的に左右を入れ替える
など日常動作で予防、改善することもできます。
この機会に、骨盤チェックと日常生活の見直しをしてみてはいかがでしょうか。
↓言葉だけでの説明は難しいでしょうから、実際記事にするときはこのようなフリー素材も交えようと思っています。
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