高温期9日目は、うまくいけば受精卵が着床する時期です。
そろそろ妊娠したかどうか気になり、「フライング検査」をし始める方も多いのではないでしょうか。
また、着床・妊娠のサインがないか、体調の変化が気になることも多いでしょう。
この記事では、
・高温期9日目でのフライング検査について
・妊娠していた場合の症状について
この2点をまとめています。
「フライングで陰性だったけど、妊娠できなかったの…?」
「症状が何もないけど、まだ妊娠する可能性はある??」
など気になる疑問にもお答えしています。
ぜひ参考にしてくださいね。
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高温期9日目のフライングで陰性だったら?
最近では、妊娠検査薬の規定の日にちより早く行う「フライング検査」をする方が増えています。
フライング検査は、早くても高温期9~10日目から、と言われています。
ちょうど着床の時期でもあるので、この頃から検査し始める方も多いのではないでしょうか。
では、もし高温期9日目でフライング検査が「陰性」だった場合、本当に妊娠ではないのでしょうか。
答えは「NO」です。
まだ妊娠していないと確定したわけではなく、今後「陽性」に変わる可能性があります。
妊娠検査薬は、妊娠すると体内に分泌される「hCGホルモン(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)」を検出するものです。
hCGホルモンは着床することで分泌が始まりますが、いきなり多量に分泌するわけではなく徐々に増えていきます。
あまり早期に検査をしても、ホルモンが微量すぎて反応しないことが多いのです。
一般的な妊娠検査薬は、hCGホルモンが50mlu/mLになると陽性反応が出るようになっています。
50mlu/mLを超え始めるのは妊娠4週頃なので、正確な判定ができるのは「生理予定日の1週間後」とされています。
ただ最近の検査薬の精度向上で、ホルモンが50mlu/mLに満たなくても、『薄く陽性が出た!』
という声も増えています。
後日試してみると結果が変わることもあるので、数日たってから再チャレンジしてみましょう。
さすがに高温期9日目では、まだ妊娠検査薬が反応しないことが多いようですね。
では他に、妊娠かどうかのサインとなるものはあるのでしょうか。
次に、高温期9日目に妊娠していた場合の症状について、ご紹介します。
高温期9日目の症状は?
高温期9日目は受精卵が子宮内膜に着床する時期です。
うまく着床していれば、下記のような症状が出ることがあります。
着床の症状①:着床出血
着床の際、受精卵が子宮内膜に根を張ることで血管を傷つけて、出血することがあります。
着床出血はすべての妊娠のうち8~25%にしか起こらず、必ずしも経験することではありません。
出血の程度も「おりものに混じる程度」から「ナプキンが必要な程度」と個人差がありますが、生理ほどの出血量ではなく少なめです。
1回の出血だけで終わることもあれば、長くて2~3日続くこともあるようです。
着床の症状②:着床痛
受精卵が子宮内膜に根を張るときに、下腹部痛を感じる場合があります。
医学的な根拠は解明されておらず、これも必ずしも起こる現象ではありませんが、「着床の時期に下腹部がチクチクした」などの症状を感じた方も多いようです。
着床の症状③:基礎体温が下がる
高温期の途中ですが、着床の時期に「一時的に基礎体温が下がる」という現象が起こることがあり、「インプランテーションディップ」と呼ばれています。
こちらも医学的に解明されておらず、すべての妊婦さんに起こるものではありません。
ですが着床した時期に平均0.2℃ほど基礎体温が下がり、1,2日するとまた高温に戻る、という経験をした妊婦さんが多いようです。
また、「着床=妊娠の成立」をしたことで、早ければ妊娠初期症状のようなものが出ることがあります。
妊娠初期症状①:おりものが増える
通常は生理に向けて卵胞ホルモン(エストロゲン)が減るのですが、妊娠するとホルモンの分泌が増加します。
その卵胞ホルモンの作用により、減るはずのおりものが増えることが多いとされています。
またおりものの量以外にも、「白色やクリーム色に変わる」、「水っぽいゼリーのようなおりものになる」など、色・形状・においなどに変化が起こることもあります。
妊娠初期症状②:下腹部痛、お腹が張る
妊娠して子宮が大きくなっていくことにより、子宮まわりのじん帯が引っ張られて痛みを感じることがあります。
「チクチクした痛み」「引っ張られる・つったような痛み」などと感じる方が多いようです。
妊娠初期症状③:便秘・下痢になる、食欲が増す・減退する
妊娠によるホルモンバランスの変化によって腸内の悪玉菌が増え、便秘・下痢、おならが出るなどの腸トラブルが表れます。
また、食欲が旺盛になったり、逆に減退したり吐き気を感じたりすることもあります。
妊娠初期症状④:体温が上がる、熱っぽい
妊娠すると高温期が続き、また、より体温が上がることも多いようです。
体温が高いことで、「熱っぽい」「だるい」と風邪に似た症状を感じることもあります。
その他、腰痛・頭痛、胸が張る、眠気、味覚・嗅覚の変化など、妊娠の症状は人それぞれにあります。
月経前症候群(PMS)の症状とも似ているので区別しにくいですが、「もしかしたら妊娠かも?」と考える材料にはなりそうですね。
このように、着床して妊娠が成立すると、さまざまな症状が表れるようですね。
でも、まだ何も症状がなく、「妊娠できなかったかも…」と不安になる方も多いと思います。
妊娠すれば必ず症状が出るのでしょうか?
次に、症状がなかった場合の妊娠可能性についてお伝えします。
症状がないと妊娠していない?
高温期9日目はうまくいけば着床している時期なので、「何も症状がない」ことで妊娠できなかったかと不安になることも多いでしょう。
でも、症状がないからといって妊娠していないと確定したわけではありません。
着床による症状、妊娠初期症状はいずれも個人差がとても大きいものです。
着床による出血などの症状は起こることのほうが少なく、まったく感じないまま妊娠が判明する妊婦さんが多いです。
また、つわりなど一般的な妊娠初期症状は妊娠5~6週から始まり、8~10週でピークを迎えることが多いとされています。
早い人では着床した時期から始まることもありますが、まったく症状のないまま安定期に入る妊婦さんもいます。
高温期9日目は、一般的には症状が出始める前の時期なので、数日後もしくは1,2週間後になって症状が出てくるかもしれません。
また、症状がない(あるいは軽い)タイプである可能性もあります。
妊娠している可能性はまだまだありますので、しばらくは体調の変化に注意しつつ、様子を見てみましょう。
まとめ
高温期9日目では、
・フライング検査で陰性でも、今後変わる可能性がある
・着床していれば、着床による症状や、妊娠初期症状が出ることがある
・何も症状がなくても、妊娠している可能性はある
ということが分かりました。
特に妊娠初期症状については個人差が大きく、一般的に考えても症状が出る時期にはまだ早いといえます。
生理予定日の前後になってつわりが始まる方も多いですし、ほとんど症状のないまま妊娠を経過する方もいます。
「フライングで陰性が出た」
「なにも妊娠の症状がない」
など不安に思っている方も多いでしょうが、諦めるにはまだ早いです!
体調の変化に気を付けつつ、生理予定日が近づいてから検査してみるなど、しばらく様子を見てみましょうね。
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