妊娠して新しい命を授かるのは、とても喜ばしいこと。
なかでも、ふたつの命を授かる「双子妊娠」は珍しく、神秘的な現象です。
実は近年、双子の妊娠率が上がっていると言われています。
「双子を妊娠したらどうなるの?」
「双子になる割合はどれくらい?」
など、気になることも多いですよね。
そんな疑問を解決するべく、
・妊活と双子妊娠の関係
・双子はいつ分かるのか
などについてまとめています。
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妊活で双子の確率が上がる?双子妊娠はいつわかる?症状は?
双子って可愛いですよね!
でもやっぱり・・・
可愛いだけじゃなく、大変な面もありますよね。
パートナーやご両親のサポートがないと厳しいという話も聞きます。
それでも双子が欲しい!という方も、いらっしゃるかもしれませんね。
まずは基本的なことから、双子について知っていきましょう!
そもそも双子とは?
双子とは、同時にふたりの赤ちゃんを妊娠することで、「双胎」とも呼ばれます。
みつご、よつごなども含めて、ふたり以上の妊娠を多胎妊娠とも呼びます。
双子は、大きく2種類に分けられます。
●一卵性
ひとつの受精卵がふたつに分かれて育つ。
胎盤や羊膜の数によって、さらに種類が分かれる。
まったく同じ遺伝子を持っているため、性別や血液型が一致し、見た目もよく似ている。
●二卵性
ふたつの受精卵がそれぞれ同時に育つ。
きょうだいを同時に妊娠したような状態であり、別々に受精しているため、性別や血液型は必ずしも一致しない。
双子妊娠では早産になりやすく、また、その他のリスクもあるため、設備の整った総合病院や、NICU(新生児集中治療室)のある病院などで出産するのが一般的です。
病院の方針にもよりますが、検診の回数が通常より多かったり、帝王切開での出産になることも多いです。
また、双子だと「妊娠出産や子育てにお金がかかりそう…」と思う方も多いでしょう。
しかし、健康保険から支給される「出産育児一時金」が倍になったり、
自治体によって、検診費用の助成を増やしてくれていたりなど、金銭面のサポートも用意されていますよ。
双子だと、通常とはまた違う妊娠・出産になりそうですね。
では実際、双子を妊娠する可能性はどれくらいあるのでしょうか。
双子を妊娠する確率は?
双子である確率は、全体の出産のうち約1%。
100件のお産につき1件の割合です。
そのうち、一卵性双生児は約0.4%(1000件のうち4件)、二卵性双生児は約0.6%(1000件のうち6件)の割合で産まれます。
一卵性では発生確率の変動はありませんが、二卵性では、
・親族に双子がいる
・高齢出産(特に35歳以上)
などで双子になる確率が少し上がります。
また人種による違いも大きく、黒人種は双子になる確率が上がります。
確実に双子を授かるような方法はありませんが、遺伝や環境によっては双子になる確率が上がることもある、ということですね。
また、二卵性双生児については、ここ数十年で出生率が上がってきています。
実は、その理由には不妊治療の増加が関わっています。
なぜ、不妊治療をすると双子の確率が上がるのでしょうか。
妊活していたら双子の確率が上がる?!
妊活の中でも、病院で不妊治療を行なっている場合は、自然妊娠よりも双子の確率が上がることが分かっています。
その理由は、2つ。
●排卵誘発剤
疾患や体質により排卵が行われにくい場合(排卵障害)、排卵誘発剤を使って治療することがあります。
排卵誘発剤を使うことで、卵胞を成長させ、排卵を促すことができます。
ところが、排卵誘発剤の効き目によっては、同時に2つ以上の卵子を排卵させてしまうことがあります。
その2つともが受精した場合、二卵性の双子を授かることになります。
●体外受精
体外受精とは、女性の卵子を取り出し、精子と合わせて受精させてから、体内に戻す治療法です。
この治療法が広まった頃は、妊娠率を高めるために、一度に複数の受精卵を戻していました。
2つ以上の受精卵がめでたく着床した場合は、双子(もしくは三つ子以上)になります。
ただ、この方法で多胎妊娠が増加したため、現在では原則1個の受精卵のみ戻すことが推奨されているようです。
「人口動態調査」によると、1960年の多胎出生率は1%でした。
その後に排卵誘発剤の治療や体外受精が行われるようになり、2000年以降の多胎出生率は約2%を推移しています。
不妊治療の進化によって、約2倍も双子が増えているのですね。
こうして見ると、これからの妊娠に向けて、授かるのが双子かどうか気になってきますよね。
もし双子だった場合、いつ判明するのでしょうか。
また、双子妊娠の兆候のようなものはあるのでしょうか?
双子を妊娠していたらいつわかる?症状は?
双子を確定できるのな産婦人科でのエコー検査ですが、判明のタイミングは、双子の種類によって少し異なります。
①胎嚢が2つに分かれているパターン
→一般的に胎嚢が確認できるようになる、妊娠5週後半〜6週ごろ
②1つの胎嚢に2人入っているパターン
→心拍が確認できるようになる、妊娠6週以降
まれではありますが、赤ちゃんの状態やエコーの具合によっては、さらに週数が進んでから双子だと分かることもあります。
また、エコーのような確定診断はできませんが、双子を妊娠したときに起こりやすい兆候もあるようです。
●妊娠検査薬の反応が薄い
妊娠検査薬は、妊娠したときに初めて分泌される「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンを検出しています。
双子妊娠では、通常よりもhCGの分泌増加が早くなる傾向にあります。
hCGの値が検査薬の上限を超えてしまうと、正しく反応せず、判定線が薄くなったり、陰性が出てしまうことがあるようです。
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●つわり
双子妊娠では、つわりの症状が重くなったり、長引いたりする傾向があります。
これもhCGの急増が原因かと言われていますが、確実な根拠はありません。
ただ、単胎(ひとりの妊娠)・多胎(ふたり以上の妊娠)に関係なく、つわりの程度は個人差が大きいものです。
なかには双子妊娠でもつわりが軽かった人もいますし、「つわりが重いから双子かも」と考えるのは難しいかもしれません。
双子であることによる症状は、妊娠初期よりも中期以降に出やすいようです(お腹の張り、胃の圧迫感、腰痛など)。
双子かどうかは、事前に気づくことは難しそうですね。
病院でエコーをしてもらうまでのお楽しみですね。
まとめ
双子の妊娠については、
・一卵性と二卵性の2種類がある
・100件につき1件の割合で産まれる
・不妊治療によって双子の確率が少し上がる
・双子かどうかは、初期のエコーで判明する
ということが分かりましたね。
なかには、「双子ちゃんを授かりたい!」と思っている方もいるかもしれません。
双子は偶然の産物なので、確実に授かる方法はありません。
ただ、ネット上には「双子を授かるジンクス」なども流れています。
いずれもあくまでジンクスですが、「乳製品を摂る」「葉酸サプリを飲む」など、そもそも妊活に有効なものもあります。
あくまで「もしも双子だったら嬉しいな」という気持ちで、授かるのを待ってみてもいいかもしれませんね。
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