皆さんは、排卵検査薬で妊娠判定ができる、という話を聞いたことがあるでしょうか?
実は、本来は妊娠検査薬で行うフライング検査を、排卵検査薬で試している方もいるのです。
妊活ブログやInstagramなどでも、排卵検査薬でフライング検査している方を見かけることが増えてきました。
でも、本当に排卵検査薬で、妊娠の判定ができるのでしょうか…?
そこで、
・排卵検査薬で妊娠判定ができるのか
・判定できる場合、いつから使えるのか
などについて、調べてみました。
「フライング検査したいけど、手元に排卵検査薬しかない!」
「排卵検査薬がたくさん残っている!」
ということもありますよね。
そんなときに使える情報をまとめていますので、ぜひご覧ください。
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排卵検査薬でフライング妊娠検査できる?!偽陽性が出る?!
排卵検査薬でフライング妊娠検査をしているのを初めて見たのはいつだったか・・・
そのときは「そんなことができるんだ!」とびっくりしたのを覚えてます。
今では試してみる人もずいぶん多くなったように思います。
でも、なんで排卵期じゃないのに、排卵検査薬が反応するんでしょう?
排卵検査薬と妊娠検査薬の仕組みは?
排卵検査薬と妊娠検査薬は、尿をかけて判定線を見る、という手法は一緒です。
ただ、そこで検出している「ホルモン」の種類が異なっているのです。
●排卵検査薬(LH)
妊娠に関わるホルモンは数種類ありますが、排卵検査薬はそのうち「黄体形成ホルモン(LH)」を検出しています。
LHは、卵巣内で卵胞が十分に育つと急激に分泌が増え、これを「LHサージ」と呼びます。
LHサージが起こると、約36時間以内で排卵が起こるとされています。
排卵検査薬はこのLHサージを捉えています。
つまり、排卵の約1日前に陽性判定が出て、排卵日を知ることができます。
●妊娠検査薬(hCG)
一方で妊娠検査薬は、妊娠が成立(着床)すると分泌が始まる「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」というホルモンを検出しています。
hCGは徐々に増えていき、生理予定日の1週間後から正確な判定ができるようになります。
ただ最近は検査薬の精度向上により、妊娠4週(生理予定日)ごろ、早ければその4,5日前からでも陽性判定が出ることもあります。
そのため早い段階からフライングで検査を行う方も多いようです。
このように、似た検査薬どうしでも、調べているものは全く違うのですね。
でも、それだと排卵検査薬では妊娠を判定することはできないということになります。
排卵検査薬でフライング検査をしている方は、どのように判定をしているのでしょうか。
排卵検査薬でフライング妊娠検査ができる?!
排卵検査薬が検出するLHホルモン、妊娠検査薬が検出するhCGホルモン。
これらは別物のホルモンですが、実はよく似た化学構造をしています。
hCGには、αサブユニットとβサブユニットという2つの化学構造がありますが、そのうちαサブユニットは、LHにも共通しています。
このよく似た構造から、排卵検査薬が「誤反応」としてhCGを捉えてしまい、妊娠していると陽性を示すことがあるのです。
ただ、最近の検査薬の精度向上により、このような誤反応は少なくなってきてると言われています。
確実に妊娠判定できるものではないので、あくまで参考程度に試すのがよいでしょう。
では、排卵検査薬で妊娠判定をするとして、どれくらいの時期から陽性が出るようになるのでしょうか。
フライングで検査する以上、早く結果を知りたくなりますよね。
次は、排卵検査薬での陽性反応の時期や、陽性判定のしかたについてご説明します。
妊娠していたら排卵検査薬はいつから反応するの?
排卵検査薬も妊娠検査薬と同様、ホルモンの分泌が増えないと陽性反応が出ません。
早い人では高温期10日頃から陽性になる場合もありますが、生理予定日頃〜その1週間後にかけて強く反応することが多いようです。
妊娠検査薬でのフライング検査と同じくらいの時期と考えてよいでしょう。
ただし、排卵検査薬が検出するLHは、排卵期以外も微量ずつ分泌されているため、妊娠していなくても薄く陽性になることがあります。
妊娠検査薬と違い、「薄い線が出た=妊娠」とはなりません。
妊娠の可能性を期待できるのは、強陽性(基準ラインと同じくらいか、それ以上の濃さの線)が出たときと考えましょう。
また、国産の排卵検査薬は精度が高いものが多く、LHとhCGの誤反応は少ないようです。
フライング検査として使うなら、よりhCGに反応しやすい海外製のものの方が良いでしょう。
なにやら使い方によっては偽陽性が出るという声がちらほら聞こえています。
一体どういうわけなのでしょうか。
調べてみました。
妊娠検査薬と排卵検査薬を同時に使うと偽陽性が出る?!
今回の記事は「排卵検査薬でフライング妊娠検査を行う」ということについてですが、中には排卵検査薬と妊娠検査薬を両方使う人もいるかもしれません。
そんな方は要注意です!
どういうことなのか説明していきますね。
(妊娠検査薬・排卵検査薬の写真が出ますので、不快に思う方はここまでにされてくださいね)
先日、Instagramで見かけた妊活さんが、
「妊娠検査薬がうっすら陽性!」とドギマギ混乱されたあと、
「偽陽性でした」と投稿がありました。
なにやら、その検査をするときに、妊娠検査薬と一緒に排卵検査薬も使ったそうなんです。
この『一緒に』というところがポイントです。
同時に使うと、偽陽性が出るというのです。
知りたがりの私、実験してみました!!
ちょうど高温期12日目、愛用のwondfoはもうフライングじゃなくなるので、最後の検査じゃ!と若干緊張しつつ。
実験方法はこちらです。
2,妊娠検査薬を1本浸す
3,排卵検査薬と妊娠検査薬を1本ずつ同時に浸す
「2,妊娠検査薬を1本浸す」の結果・・・
まごうことなき白!!
気を取り直して、「3,排卵検査薬と妊娠検査薬を1本ずつ同時に浸す」の結果・・・
排卵検査薬はうっすら線が出ました。
私は常時少し色付く派なので、平常通りです。
そして妊娠検査薬・・・
うっすら線が出てる・・・!
久々の2本線!!
あぁ、「2」の時にこれを見たかったな〜。。
↓その時の写真がこちらです。
ちなもに一緒に写っているドゥーテストは、排卵検査薬が浸った後の尿にドゥーテストはどんな反応をするのか?という実験です。
ドゥーテストは真っ白陰性でした。
↓写真のアップです。
ということで、噂通りでした!!
排卵検査薬と妊娠検査薬を同時に使うと、妊娠していなくても妊娠検査薬は陽性になる。
つまり、偽陽性が出る、ということです。
なぜ?と気になり調べましたが、あまり詳しく解説されているものを見つけられなくて、、、
「交差反応を起こしている」ということでした。
今まで2つの検査薬を同時にすることってなかったですが、知らずにうっかり騙されるところでした!!
皆さんも、頭の片隅に入れておかれてはいかがでしょうか。
では、ですよ。
両方の検査薬の反応を確かめたいときはどうすればいいんでしょう?
2つは一緒には使えないっていうことでしょうか・・・?
妊娠検査薬と排卵検査薬両方の反応を見たいときはどうすればいい?
私が試している方法を紹介しますね。
①尿をカップ等に採尿し、2つのカップに分けてそれぞれ検査する。
②1つのカップに採尿し、妊娠検査薬で検査してから、排卵検査薬で検査する。
コレなら偽陽性は出ませんよね。
もし両方を使ってフライングしたい方は、試してみてくださいね♪
まとめ
・排卵検査薬はLHを、妊娠検査薬はhCGを検出する
・LHとhCGは構造が似ているため、妊娠していると排卵検査薬がhCGに誤反応して陽性になることがある
・生理予定日前後から陽性が出やすくなる
・妊娠検査薬と排卵検査薬を同時に使うと、妊娠していなくても妊娠検査薬が陽性になることがある
ということが分かりましたね。
あくまで本来と異なる使い方なので、排卵検査薬で妊娠を知ることはできません。
排卵検査薬で強陽性が出ても、改めて妊娠検査薬で検査する必要は出てきます。
でも、妊活中の高温期は気が落ち着かないもの。
少しでも可能性があれば、早く知りたくなりますよね。
「強陽性だったら期待できるかも」くらいの気持ちで試してみるのが良いかもしれません。
ストレスも妊活の敵なので、気持ちを落ち着かせるためものとして使ってみてはいかがでしょうか。
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