高温期15日目は、一般的な周期でいうと次の生理が来る時期。
妊活中の女性にとっては、妊娠しているのか、生理が来てしまうのか、落ち着かない時期ですよね。
そのソワソワ感から、体調の変化が気になったり、フライング検査をくり返してしまう方も多いでしょう。
また、
「この時期にフライング陰性だったら妊娠はもうムリ?」
「基礎体温が下がっちゃった…けどなかなか生理が来ないのはなぜ?」
など、いろいろな疑問が出てくる時期でもあります。
高温期15日目における、
・基礎体温について
・妊娠したときの症状について
この記事では以上のことをまとめています。
悩んでいる方こそ読んだらスッキリできるはず!
ぜひ最後までお読みくださいね。
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高温期15日目でフライング陰性だと妊娠していない?
高温期15日目ともなると「フライング検査」を試している方も多いでしょう。
一般的な妊娠検査薬は「生理予定日の1週間後から」とされていますが、実際に妊娠した方のブログ等ではこの時期から「陽性が出た!」というケースも多いため、ついつい気になって試してしまいがち。
なかにはフライング検査をして、「陰性だった…」「高温期15日目で陰性だったらもうダメ?」などと落ち込んでいる方もいるのではないでしょうか。
でも実際は、妊娠していたとしても高温期15日目に陰性が出ることがあるのです。
考えられる要因は3つ。
①排卵が遅れていた
基礎体温などから自己流で排卵日を特定している場合、実際の排卵とは数日ズレてしまうことがあります。
よく「基礎体温がガクンと下がる日あたりに排卵する」と言われていますが、それは当日だけではありません。
実際は、ガクンと下がった日の「前日」~「2,3日後」に排卵が起こるとされています。
自分で想定した排卵日よりも実際が遅れていた場合、そのぶん高温期のカウントも遅れます。
つまり、「高温期15日目だと思っていたけど、実際は12日目だった」というようなこともありえるのです。
そうすると、単に検査するタイミングが早すぎただけかもしれません。
②着床に時間がかかった
受精卵は約7~10日かけて子宮内膜にたどり着き、着床すると言われています。
ただそれで終わりではなく、子宮内膜にもぐり込んで根を張り、着床完了するまでさらに5~7日かかります。
着床の日数には個人差があり、子宮内膜への到着に最長10日、着床完了までに最長7日かかると考えると、遅い人では高温期17日目でようやく着床完了することになります。
妊娠検査薬が検出する「hCGホルモン(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)」は、着床とともに分泌が始まり、徐々に増えていきます。
着床が遅れた場合、hCGホルモンの分泌開始・増加も遅れて、妊娠検査薬が反応しないこともあるのです。
③hCGホルモン分泌量が少ない
②にもあるように、妊娠検査薬が検出するhCGホルモンは着床してから分泌開始し、日にちごとに増えていきます。
ただ増え方には個人差があり、初期に急激に増えることもあれば、少しずつ増加していくこともあります。
一般的な妊娠検査薬のhCGホルモン規定量は50mlu/mLです。
この量に近づけば陽性に変わることもあるので、もう少し待ってみましょう。
ただし、既定の日にち(生理予定日の1週間後)になってもホルモン量が少ない場合、妊娠していても切迫流産などの可能性があります。
その頃になっても生理が来なければ、病院を受診してみましょう。
上記①②③とも、数日おいてから再検査すると陽性に変わることもあります。
また、「早期妊娠検査薬」であればhCGホルモンの規定量が25mlu/mLと少なく、「生理予定日から」使えるようになっています。
薬剤師のいるドラッグストア等で購入できるので、「早く結果を知りたい!」という方は試してみてくださいね。
高温期15日目でフライング陰性でも、まだ妊娠を諦めなくてよさそうだと言うことがわかりました。
では、基礎体温はどうなのでしょうか。
一般的に、基礎体温が下がれば生理が来るサイン…とされていますが、本当に生理が来るのでしょうか?
まだ妊娠の可能性はあるのでしょうか?
高温期15日目で体温下がるも生理がこないってなんで?!
高温期15日目になって基礎体温が下がるのを見ると、「生理が来てしまうのか…」とガッカリする方が多いでしょう。
たしかに、一番に考えられるのは黄体ホルモンが減少し、生理の準備が始まっていること。
でも、必ずしも生理が来るとは限りません。
ほかの要因によって、一時的に基礎体温が下がることもあるからです。
主に考えられる要因は、3つ。
①ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンのバランスは、ちょっとした疲労やストレス、飲酒などで乱れやすくなるもの。
ホルモンバランスが乱れると、基礎体温を大きく上下させてしまうこともあります。
できるだけ疲労を溜めずに、規則正しい生活を心がけましょう。
②計測のしかた、時間帯による影響
正しく基礎体温を測るには、毎日同じ時間帯、同じ測りかたであることが必要です。
特に時間帯は、起床時間によって左右しがち。
でも、時刻が1時間変わるだけで、基礎体温が大きく変動してしまうことも多いのです。
また、体温計を当てる場所も、日によって変わってしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、舌下のどこに当てるかによって体温が変わることも多いのです。
毎日時間を決めて、同じ箇所で測るようにしてみましょう。
③就寝中の室温の影響
基礎体温は季節ごとの気温も影響します。
特に、寒い冬はしっかり布団で温めないと、体が冷えてしまいがち。
冷えていると体温も下がってしまうことがあります。
「冷えは妊活の敵」とも言われているので、しっかり布団をかぶって体が冷えないようにして眠りましょう。
①~③のいずれだとしても、1,2日の基礎体温の変動だけで原因を特定するのは難しいです。
数日たって基礎体温が持ち直したり、その後妊娠が分かるケースもありえるので、できるだけ正しい計測方法で、規則正しい生活を心がけましょう。
基礎体温が下がっても、絶対に生理が来るとは限らないようですね。
では他に、妊娠のサインとなるようなものはあるのでしょうか?
次に、妊娠していた場合の症状、妊娠初期症状についてご紹介します。
妊娠していた時の症状は?
妊娠していた場合の初期症状は、妊娠5~6週ごろから始まることが多いとされています。
ただ個人差は大きく、人によっては生理予定日ごろ(妊娠4週目)から始まることもあります。
初期に多い症状には、以下のようなものがあります。
①おりものの増加
妊娠すると、おりものの分泌に関わっている女性ホルモン(卵胞ホルモン)が増加します。
本来は生理に向けてホルモン量が減るためおりものも減少しますが、妊娠していた場合はそれが減らず、さらに増える傾向にあります。
また、色が「白色やクリーム色に変わる」、形状が「水っぽくなる、ゼリーみたいになる」など様子が変化することも多いです。
②味覚や嗅覚の変化
「これまで気にならなかった匂いが、急にイヤになる」
「好きだったはずの食べ物が、突然嫌いになった」
など、味覚・嗅覚の急激な変化が起こる方も多いようです。
③吐き気
味覚・嗅覚の変化に伴い、吐き気を感じるようになることも。
一般的に嘔吐などのつわり症状は妊娠5~6週から始まり、8~10週ごろにピークを迎えることが多いですが、軽い吐き気などは4週ごろから感じる方も多いようです。
④胸が張る、痛む
妊娠したことにより女性ホルモン分泌が盛んになり、その影響で胸が張るようになります。
張りが強いと、「乳首が服に擦れて痛い」「階段の上り下りで揺れて痛い」など痛みを伴うこともあります。
⑤下腹部痛、腰痛
妊娠したことにより子宮が大きくなろうとして、周りのじん帯を引っ張り、引きつるような痛みを感じることがあります。
また、まだ着床して間もない時期であれば、受精卵が子宮内膜に根を張ったことでチクチクと痛む「着床痛」が起こる場合もあります。
さらに、妊娠すると骨盤まわりの関節やじん帯が緩み、その影響で腰が痛くなります。
⑥体温が上がる
妊娠すると黄体ホルモンの分泌が増え、その影響で基礎体温が高いままになり、人によってはさらに上がることがあります。
体温が上がったことで、微熱っぽい、ポカポカする、だるいなどのように感じる方も多いようです。
妊娠初期症状には他に、
・眠気
・肌荒れ
・頭痛
・便秘・下痢
など様々なものがあります。
妊娠による症状は、程度も内容も人によって異なります。
なかには無症状のまま妊娠が進むこともあるので、今の時点で「症状がないから妊娠していない…」などと落ち込む必要はありませんよ。
もし仮に、生理が来てしまったとしても、それは終わりではなく始まりです。
妊娠1日目から始まります。
妊娠できていたとしても、できていなかったとしても、無理をせず頑張りましょうね。
まとめ
高温期15日目では、生理が来てしまうのか気にしている方が多いと思いますが、
・フライング検査で陰性が出る
・基礎体温が下がる
ということがあっても、必ずしも生理が来るわけではないということが分かりました。
また、妊娠すると様々な症状が表れますが、個人差も大きく、現時点で無症状だからといって妊娠していないと決まったわけではありません。
気持ちが落ち着かない時期ですが、気にしすぎて生理が遅れる場合もありますし、妊娠している可能性だってもちろんあります。
授かっているかもしれない赤ちゃんのためにも、リラックスして、規則正しい生活を続けましょう。
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