黄体機能不全って?自分で改善できる?症状や原因、治療法は?

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不妊検査や注意したい病気

黄体機能不全という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

子宮や卵巣に関わる病気で、不妊の原因になるとも言われています。

中には、私も黄体機能不全かも…と思っている方もいるかもしれませんね。

 

でも、言葉だけではよく分からないのがこの病気。

「黄体機能不全ってそもそもどんなもの?」
「自分で治すことはできるの?」

など、気になることも多いですよね。

この記事では、黄体機能不全とは何かを解説のうえ、

・症状
・原因
・検査、治療
・改善方法

について、まとめています。

もしかして…と思っている方にぴったりの情報満載ですので、ぜひお読みくださいね。

この記事はトータル妊活歴約5年(更新中)の妊活中の30代主婦が書いています。
専門家ではありませんのでご了承ください。
妊活中はいろいろなことが気になって仕方ないですよね。

わたしもいろいろ調べてしまうたちなので、自分のため、そして妊活中の同志のため、
このブログにまとめることにしました。
わたしの意見を押し付けるつもりはありません。
リラックスして読んでくださいね。

少しでも参考になれば幸いです。

ページコンテンツ

黄体機能不全って?自分で改善できる?症状や原因、治療法は?

妊活について調べていると、よく目にする言葉の一つだと思います。

「黄体」というものの「機能」が良くないんだろうな、と文字から推測はできますが、それって一体どう言うこと?

わかりやすいように順にまとめました。

黄体機能不全って?

「黄体」とは、排卵後の卵巣に残った組織のことで、妊娠に必要なホルモン類の分泌を行っている物体です。

黄体機能不全は、この黄体の働きが悪くなった状態のことです。

特に、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が減ることで、不妊につながる様々な症状が出てきます。

 

プロゲステロンは、

・厚くなった子宮内膜を、柔らかい状態に維持する
・子宮筋の働きを調整する
・基礎体温を上げる

などの働きを持っており、これらは全て、受精卵を着床しやすくして、着床後も妊娠を継続させるためのものです。

逆に言えば、プロゲステロンが減ることで、着床しにくくなり、着床しても妊娠を維持しにくくなってしまうのです。

 

黄体機能不全は、女性不妊症の1~3割を占めると言われ、不妊原因のなかでも代表的な疾患です。

妊娠継続が難しいことで、習慣流産(流産をくり返す)の原因にもなっています。

程度にもよりますが、黄体機能不全を放置したまま妊娠を目指すのは、難しいといえます。

 

では、黄体機能不全だとどのような症状が出るのでしょうか。

自覚症状があれば、セルフチェックで気づくこともできますよね。

次は、黄体機能不全の症状について解説します。

どんな症状があるの?セルフチェックできる?

黄体機能不全だと、基礎体温に変化が見られることがあります。

黄体ホルモンには基礎体温を上げる働きがあるため、通常は、排卵後に黄体ホルモンの分泌が増えることで、高温期に入ります。

 

その高温期に、下記のような変化がいくつかあれば、黄体機能不全を疑ってよいでしょう。

・高温期が短い(10日未満)

・その分、月経周期が短い


・低温期と高温期の体温差が少ない、もしくは高温にならない


・高温期の体温が不安定


・排卵とは違う時期に不正出血がある

これらは、毎日基礎体温を測ることで見えてくる変化です。

妊活においても基礎体温は重要ですので、ぜひ継続して測りましょう。

 

基礎体温で何がわかるのか、基礎体温の測り方についてはこちらで記事にしていますので参考にしてくださいね。
妊活って何から始めたらいい?赤ちゃんを意識しはじめた方へ

 

ただ、このような自覚症状がない場合もあります。

長期間の妊活でも授からない、着床してもすぐ流産になってしまう、などの状態になって、不妊検査をしたことで初めて気づく人もいます。

生理周期の異常や、妊娠できない・流産しやすいなど、ちょっとした変化があれば、早めに病院で検査するのがおすすめです。

知らないうちに黄体機能不全になっていたり、そのせいで不妊になっていたり…となると怖いですよね。

できれば早めに気づき、防いでいきたいものですが、そもそも、黄体機能不全の原因は何なのでしょうか。

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黄体機能不全の原因は?

黄体機能不全は、はっきりと原因が分からない場合もありますが、下記のようなものが原因になると推測されています。

①ホルモン分泌の問題

子宮や卵巣は、脳の下垂体というところから分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)黄体形成ホルモン(LH)などの指令を受けて働いています。

これらのホルモンの分泌が悪いと、子宮・卵巣が正常に働かなくなり、黄体機能不全になりうると考えられます。

また、高プロラクチン血症(プロラクチンの分泌が多い)の人も黄体機能不全になりやすいと言われます。

②卵巣の問題

卵胞(卵子のもととなる細胞)の減少や、黄体の材料となる細胞の減少など、卵巣内の問題で黄体機能不全になる可能性が考えられていますが、詳しいことは分かっていません。

③子宮の問題

子宮には、分泌されたホルモンを受け取る「受容体」というものがありますが、この働きが悪くなると、黄体が分泌したホルモンを受け取れなくなります。

せっかく黄体がプロゲステロンを分泌していても、子宮側の問題によって、黄体機能不全になることもあるということです。

 

 

残念ながら、これら①②③がなぜ起こるのかは、はっきりと分かっていません。

ただ、このほかにも、ストレスや痩せすぎ、過度の肥満なども黄体機能不全になる可能性が指摘されています。

 

黄体機能不全は、ホルモンなど目に見えないものから引き起こされるため、基礎体温の変化以外、なかなか自分では気づきにくいものです。

病院に行って初めて気づくこともありますが、その場合、どのような検査が行われるのでしょうか。

また、黄体機能不全が分かった後は、どのように治療していくのでしょうか。

どんな検査や治療をするの?

まず、黄体機能不全が疑われる場合には、下記のような検査が行われます。

検査①:基礎体温の評価

毎日の基礎体温を自分で記録し、その様子から黄体機能不全かどうか診断します。

2〜3周期分の基礎体温表が必要になる場合が多いです。

なので、妊活を始めたらまず基礎体温を測ることをお勧めしています。

高温期が10日未満であったり、高温期の途中で体温が下がる、低温期との差が小さい、などが認められれば、黄体機能不全を疑います。

検査②:プロゲステロン検査

高温期の中ごろに、血液検査でプロゲステロンの数値を調べます。

10ng/mL未満の低い数値であれば、黄体機能不全と診断します。

ただ、プロゲステロン値は日内変動があるので、1回の検査では判断せず、次の周期で再度検査を行うことが多いです。

 

 

上記①②のほか、子宮内膜の組織を採取して、月経周期どおりの発達をしているか(例:高温期6日目なのに、3日目程度にしか発達していない、など)の検査を行うこともあります。

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そして、これらの検査で黄体機能不全が確定したら、投薬などの方法で治療を行っていきます。

治療①:ホルモン補充療法

内服薬や注射薬で、直接プロゲステロンを投与し、足りない分を補充します。

高温期に入って2、3日目から連日投与していきます。

治療②:黄体賦活療法

黄体を刺激する作用のあるhCGというホルモンを投与して、間接的に黄体の形成、ホルモン分泌を促進させます。

hCGは、高温期2、3日目に注射で投与します。

治療③:排卵誘発療法

黄体機能不全では、黄体のもととなる卵胞の発育が悪いケースも多いです。

排卵誘発剤を使って卵胞の成長を促すことで、排卵後に良い黄体が作られ、ホルモン分泌も向上することが期待できます。

 

 

病院では、これらのような検査、治療が行われます。

プロゲステロン検査のように、2周期に渡って行う検査もありますし、投薬での治療も1周期で改善するとは限りません。

検査・治療に時間がかかることを考えると、何かあれば早めの受診をすることが大事です。

 

ただ、こんなに検査や治療が待っていることを思うと、黄体機能不全を治すのは大変そうですよね。

食生活やセルフケアで、黄体機能不全を予防したり、改善したりすることはできないのでしょうか。

黄体機能不全は食べ物やサプリで改善できる?

黄体機能不全は、程度によって病院での治療が必要になりますが、日頃のセルフケアで改善を見込むことも可能です

黄体機能不全の改善で大事なのは、「ホルモンバランスを整え、良い排卵を目指すこと」。

 

黄体は排卵後の卵胞からできるので、質のいい卵胞を育てることで、黄体の形成やホルモン分泌を良くすることが期待できます。

そのために、特に心がけたいのが以下の点です。

①ストレスを溜めない

黄体機能不全は、ストレスによる影響も指摘されています。

肉体的・精神的いずれのストレスも、体内の活性酸素を増やし、卵胞の質を下げる原因になります。

ストレスのもとはできるだけ回避し、適度な運動、趣味やリラックスの時間を作って、受けてしまったストレスも発散できるようにしましょう。

②冷え対策

体の冷えは、子宮・卵巣の機能低下につながります。

特に、お腹まわりや下半身の冷えは良くありません。

腹巻、ひざかけ、靴下、カイロなどなど、アイテムを使って冷えを予防しましょう。

③ビタミンE

ビタミンEは黄体ホルモンの材料になる栄養素。

また、「子宝のビタミン」と言われるほど、卵巣機能の向上に効果があります。

ビタミンEは、アーモンド、たらこ・明太子、うなぎ、かぼちゃなどに多く含まれるので、ぜひ食生活に取り入れましょう。

 

また、食事だけで補えない場合は、サプリでの摂取もアリですよ。

こちらはビタミンEの他、併せて摂りたいビタミンCとビタミンDも含まれています。

 

このほか、タバコや過度な飲酒も避けるべきとされています。

生活習慣を整えることは、黄体機能不全に限らず、妊娠のために大事なことです。

この機会に、日頃の過ごし方を見直してみてはいかがでしょうか。

まとめ

黄体機能不全は、プロゲステロンなどの分泌を担う黄体の働きが悪くなることで、着床、妊娠の継続が難しくなる状態だということが分かりましたね。

黄体機能不全は、脳下垂体のホルモン分泌不足や、子宮・卵巣の機能低下などから起こるため、自分では気づきにくいものです。

症状が出るとすれば基礎体温の変化なので、妊活中はぜひ毎日測定するようにしましょう。

黄体機能の改善には、生活習慣を整え、ビタミンEなどを摂取することも大事ですが、重度の黄体機能不全となると、自力だけで治すのも難しくなります。

検査や治療に時間がかかることも踏まえて、何か異常があれば早めに受診しましょう。

 

 

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