妊活していると最近よく目にする、「ミトコンドリア」という言葉。
ミトコンドリアって、何・・・?
確か理科の授業で習ったような気はするけど・・・
どんな効果があるの??
どう実践すればいいの??
そう思い、調べてまとめてみたのが本記事です。
ミトコンドリアの働きを正しく知ることで、妊活をより効果的に進めることができます。
ぜひ生活に取り入れて、一緒に妊活を頑張りましょう!
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妊活にミトコンドリア?卵子が質を上げるミトコンウォークって?!
耳慣れない言葉なだけに、「なんだか怪しい・・・。本当に効果があるの?」と思われそうなミトコンドリア。
ところが調べてみると、意外にも日常生活で実践できるものでした。
妊活における「整ったからだ作り」にもつながります。
では、順に見ていきましょう。
まずはそもそもミトコンドリアって何?!というところからです。
妊活にミトコンドリアがいい?そもそもミトコンドリアとは?
「ミトコンドリア」とは、人体の細胞の中にそれぞれ存在する、「細胞内小器官」です。
私たちの腕や足、内臓や血液などはすべて細胞からできています。
(人体には、全部で約60兆個の細胞がある、とも言われています。)
その細胞それぞれの中にミトコンドリアがいて、細胞を働かせるためのエネルギー(ATPといいます)を作り出しているのです。
つまりミトコンドリアは、エネルギーを生み出す工場、発電所のようなもの。
人間が生命活動を維持し、健康に過ごすための「もと」を作り出す、とても重要な働きをしています。
そして、そのミトコンドリアはもちろん、卵子の中にも存在しています。
細胞内のミトコンドリア数は部位によって異なりますが、卵子はもっとも多く、なんと約10万個ものミトコンドリアがいるそうです。
新しい命を生み出すために、たくさんのエネルギーを必要とするからですね。
と、いうことは・・・
もし、ミトコンドリアの数が減ったり、うまく働かなくなってしまったら・・・。
「卵子を作る」「受精する」「着床する」といった道のりにおいて、エネルギーが足りず、妊娠までたどり着かない、ということになってしまいます。
そうして、ミトコンドリアが注目されるようになりました。
「ミトコンドリアの機能を高めて、卵子の質を上げる」→「妊娠率を高める」ということが、分かってきたのです。
逆にいうと、ミトコンドリアが正しく機能すれば、妊娠までの過程がスムーズになります。
では、実際にミトコンドリア機能を高め、妊娠率を上げるには、どうすれば良いのでしょうか。
妊活にミトコンドリアをどうやって取り入れる?
ミトコンドリアの老化は、卵子の老化。
ミトコンドリアを正しく働かせて、卵子の質を上げるためには、ミトコンドリアを「増やす」「機能を高める」という2つのポイントがあります。
【1.ミトコンドリアを増やす】
●有酸素運動をする
ミトコンドリアは筋肉にも多く存在しています。
筋肉を動かすにも、ミトコンドリアが作るエネルギー(ATP)が必要だからですね。
筋肉を使い、刺激することで、「エネルギーをたくさん作らないと!」と考えた脳が、「そのために工場を増やそう!」と判断し、ミトコンドリアを増やすのです。
ただ、エネルギー産生には、酸素が必要。
ですので筋トレなどの無酸素運動や、ダッシュなど激しすぎるトレーニングは非効率的です。
「少しキツイ」「軽く汗をかく」くらいの適度な有酸素運動が、ミトコンドリアを増やすのに最適です。
●一時的に体を冷やす
体が冷えると、「体温を上げないと!」判断した脳が、エネルギーをより多く作るように指示を出します。
有酸素運動と同様、エネルギーを生み出そうとするときには、その工場も増やそうとします。
結果として、工場であるミトコンドリアも増えるのです。
ただし、妊活において「冷え」は大敵。
常に手足が冷えていたり、芯まで冷えてしまっていると逆効果です。
あくまで「ミトコンドリアを増やすため」として一時的に冷やし、その後はまた温めて、お風呂につかる、暖かくして寝るなど、無理のない範囲で取り組みましょう。
●空腹を感じさせる
空腹を感じたときも、脳が体を守ろうとして、エネルギー産生を増やし、ミトコンドリアが増量します。
夜食・間食が多いなど、空腹時間が減るような食生活はNG。
とはいえ過度に食事を減らしたり、断食したりすると、妊活に必要な栄養が不足することも。
一日三食を規則正しく食べて、適度にお腹が空くように過ごしましょう。
【2.ミトコンドリアの機能を高める】
●活性酸素を減らす
アンチエイジングにおいて大敵とされる「活性酸素」は、ミトコンドリアにとっても大敵。
ミトコンドリアの機能を低下させてしまいます。
活性酸素は、加齢、ストレス、睡眠不足、喫煙や食生活の乱れなどが原因となり、体内に溜まってしまいます。
・食生活を整え、腸内環境を良くする
・睡眠をたっぷり取る
・喫煙、アルコールの過剰摂取はやめる
・紫外線に当たりすぎない
など、生活習慣を整えることで、ミトコンドリアの機能を高めることができます。
これらは妊活やミトコンドリアのためだけでなく、アンチエイジングにも有効な方法です。
女性として若々しさを保つためにも、ぜひ実践してみましょう。
いかがでしょうか。
食生活や睡眠などは、今ある生活を見直すことで実践できそうですね。
ただ「有酸素運動」については、時間がない、運動が苦手、などの理由で、足が遠のいてしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで次に、初心者でも無理なく取り組みやすい、ウォーキングの方法をご紹介します。
ミトコンウォークで卵子の質をあげる!!
運動が苦手でも続けやすい有酸素運動としては、ウォーキングがおすすめです。
なかでも、効率よくミトコンドリアを活性化できるメソッドとして、「ミトコンウォーク」をご紹介します。
1日約30分、週3回だけでOKです。
【準備するもの】
・歩きやすいシューズ
ウォーキング向けの、クッション性のあるスニーカーが最適です。
・通気性の良いウェア
軽く汗をかく運動なので、夏場用の肌着・ジャージなど、ラフで吸湿速乾のウェアが適しています。
【ミトコンウォークのやり方①深呼吸&ストレッチ】
鼻から吸って、口で吐き出す深呼吸を5回ほど行います。
その次は、3種類のストレッチをします。
①脇を伸ばすストレッチ
足を大きく開いて立ち、右手を上げ、上体を左側に倒します。
そのとき左手は、左足に添えておきましょう。
順番に左右を入れ替えて、各5回ほど行います。
②背筋
足を肩幅に開き、息を吐きながら、上体を後ろに反らします。
3回ほど行います。
③屈伸
両足をそろえて立ち、両手を膝に当て、膝の裏を伸ばします。
そのまま腰を落とし、膝を曲げます。
また立ち上がり膝裏を伸ばし、しゃがんで膝を曲げ・・・という屈伸運動を10回ほど繰り返します。
ストレッチを怠り、いきなりウォーキングすると活性酸素が増えやすくなります。
ケガをしないためにも、ある程度からだを伸ばしておきましょう。
【ミトコンウォーク②早歩き】
次はミトコンウォークの本番、ウォーキングです。
軽く汗をかく程度の「早歩き」を、15分続けます。
腕を大きく振り、やや大股で、まっすぐ前を向いて歩きます。
「早歩き」なのは、心拍数を上げることで、「少しだけ」活性酸素が発生するからです。
少しの活性酸素が、ミトコンドリアを活性化させるのです。
15分以上歩くと、かえって活性酸素が増えすぎてしまうので、きちんと時間を計って歩きましょう。
【ミトコンウォーク③スローダウン】
ペースをゆるめ、少しずつ心拍数を落ち着かせて、ゆっくり10分歩きます。
いきなり止まると活性酸素が増えることも。
少しずつスローダウンすることで、ミトコンドリアの活性化を維持することができます。
ミトコンウォークのやり方は、以上です。
ミトコンウォークは、不妊治療・ミトコンドリア研究に長年携わってきた森本義晴先生が考案した方法です。
森本先生はIVFなんばクリニックの理事長で、妊活に関する本もいくつか出版されています。
「運動しなきゃ」とプレッシャーに感じすぎてしまうと、脳のストレスになり、活性酸素が増えて結局ミトコンドリアが減ってしまうことも。
週3回、程よいペースで続けることで、2週間ほどでミトコンドリアが増えるそうです。
無理なく継続することが大事ですね。
まとめ
ミトコンドリアは、人間の活動を維持するエネルギー工場として、とても重要な働きを持っていることが分かりました。
なかでも卵子は、新しい命を生み出す細胞として、ミトコンドリアの影響を受けやすくなっています。
ミトコンドリアは加齢によっても、減少したり機能が低下したりします。
ミトコンドリアを「増やす」「機能を高める」という2つのポイントを守ることが、妊活だけでなく、美容やアンチエイジングにもつながるのです。
母になった女性も、そうでない女性も、「女性として若々しく、美しくありたい!」という気持ちは共通ですよね。
私も妊活にミトコンドリアを取り入れつつ、子どもを授かった後も若々しく元気に過ごすため、「増やす」「機能を高める」を意識した生活を続けたいと思います。
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