妊活中は、食事にも気を遣うもの。
葉酸やビタミンEなど、「摂取したほうがいいもの」は有名ですし、取り入れている方も多いでしょう。
でも、「摂取しないほうがいいもの」は意外と知られていません。
もしかすると、毎日何気なく食べているものが妊娠を妨げているのかも…。
妊活中に食べるのを避けるべき食品は複数ありますが、
そのうち、
・白砂糖
・添加物
について解説していきます。
正しい知識を得て、より効率的な妊活を目指しましょう!
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妊活中に食べてはいけないものとは?!
トランス脂肪酸
トランス脂肪酸とは脂質(あぶら)の一種で、主に人工的に作られた固形油脂です。
本来は液体の油脂に「水素添加」などを行って固形にすることで、扱いやすく、日持ちしやすくなり、バター等の代用品として多く使われてきました。
トランス脂肪酸は、摂りすぎると女性ホルモンのバランスを崩し、排卵障害の原因になると言われています。
排卵がうまくいかなければ、受精→着床にも至らず妊娠できないということになってしまいます。
また、子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など不妊原因となる疾患にかかりやすくなったり、
体内の活性酸素が増えて老化の原因(=卵子の質の低下)につながるとされています。
トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニングに多く含まれています。
このショートニングは、
・菓子パンや食パン
・クッキーなどの菓子類
・ファストフード
・インスタント麺
など様々な食品に使われているため、市販の加工食品や甘いものを食べることが多い人は、要注意です。
油脂については、「オメガ3脂肪酸」と呼ばれるものが妊娠率を高めると言われておりオススメです。
EPA・DHAを多く含む青魚や、くるみなどのナッツ類から摂取できるので、取り入れてみてはいかがでしょうか。
まずは脂質(あぶら)から見ていきましたが、トランス脂肪酸はあらゆる食品に含まれており、注意が必要ですね。
では、同じく摂取することの多い、糖質(砂糖)についてはどうでしょうか。
次は、妊活における白砂糖のデメリットについてお伝えします。
白砂糖
白砂糖とは一般的に「上白糖」「グラニュー糖」のことで、日頃の料理やお菓子作りに広く使われています。
白砂糖は、精製度の高い砂糖。
原料であるサトウキビの絞り汁をくり返し精製・ろ過し、ビタミンやミネラルが取り除かれたものです。
白砂糖の妊活におけるデメリットは、主に3つ。
①血流が悪くなる
体内で糖分を分解するのには、ビタミンB類やカルシウムが必要ですが、精製された白砂糖はこれらが取り除かれています。
つまり、体内にあるビタミン類が使われてしまい、繰り返すとビタミン不足になります。
ビタミンB類は造血作用もあるので、不足すると貧血になります。
子宮や卵巣に血液が不足すると、機能が低下し、排卵・受精・着床がうまくいきにくくなります。
②体を冷やす
原料のサトウキビは、沖縄など暑い地域で作られています。
基本的に、暑い地域の食材は体の熱を取る作用があり、体の冷えにつながります。
妊活に冷えは大敵です。
特にお腹が冷えると、子宮・卵巣の機能が低下し、血流も悪くなり、妊娠しづらくなってしまいます。
③血糖値を急上昇・急降下させる
白砂糖を摂取すると血糖値が急上昇します。
血糖値が上がると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、今度は血糖値を急降下させます。
この血糖値の急激な上昇・下降を繰り返すと、卵巣機能の低下など不妊につながりやすくなります。
また、体外受精の成功率も低下すると言われています。
以上が妊活におけるデメリットですが、食生活から砂糖を完全排除するのは難しいですよね。
では、どのような砂糖がよいのでしょうか。
ポイントは、「精製されていない砂糖(=白くない砂糖)」です。
「黒砂糖」や「きび砂糖」などは精製度が低く、原料の色が残り茶色っぽくなっています。
これらにはビタミンやミネラル類もそのまま含まれているので、ビタミン不足や血流不足につながりません。
また、「てんさい糖」もおすすめです。
原料のてんさい(ビーツ)は北海道で作られており、寒い地域のものは体を温める作用があります。
わたしはこのてんさい糖を使っています。
パッケージに「おなかにうれしい」と書かれていますが、てんさい糖にはオリゴ糖が含まれています。
腸活を期待して、てんさい糖を選びました。
この腸活も妊活のためなんですよ。
妊活と腸活、腸内環境を改善したら妊娠しやすくなる?!
砂糖は毎日使うものだからこそ、妊活への効果も期待できます。
きび砂糖やてんさい糖など、体に優しいものに置き換えてみてはいかがでしょうか。
茶色の砂糖といえば「三温糖」をよく見かけるかもしれません。
ですが、こちらは精製されているものであり、白砂糖の仲間です。
つい間違えてしまいそうですが注意が必要です。
ここまで、油や砂糖など、目に見えやすいものについて見てきました。
では、目に見えないものとして、市販品や加工食品に多い「添加物」はどうでしょうか。
体に悪いイメージもありますが、妊活におけるデメリットを見ていきましょう。
添加物
妊活中は添加物や農薬を避けたほうがいい、とよく言われています。
なかでも「合成添加物」「人工甘味料」と呼ばれるもの(アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム等)は、もともと自然界に存在しないもの。
自然のものでない分、体内での消化や解毒に時間がかかると言われており、消化・解毒を担う胃腸・肝臓や体内酵素に負担がかかると指摘されています。
そうして体に負担がかかると、妊活にも通ずる様々な不調につながります。
・自律神経が乱れ、交感神経が優位になりやすくなる
・腸内環境が悪化する
・活性酸素が増え、老化が進む
これらは、女性ホルモンのバランスが崩れ、子宮・卵巣の機能が低下したり、卵子の質の低下につながるおそれがあります。
添加物の摂りすぎはほかにも、
・流産、死産の確立が上がる
・精子の数や運動率を下げる
・胎児の染色体異常が起こりやすくなる
とも言われています。
添加物は市販品に広く使われていますが、なかでも「カロリーゼロ」「ノンシュガー」などとうたわれている商品には要注意。
砂糖以外のもので甘みを付けるために、人工甘味料が多く使われています。
また、加工食品やインスタント麺にもよく使われているので、これらの食べ過ぎには注意しましょう。
ここまで要注意な成分について見てきましたが、これらは意外と多くの食品に使われています。
現代の食生活から完全に排除することは可能なのでしょうか。
次は、食生活でのうまい付き合い方について考えていきましょう。
大事なのはうまく付き合うこと
トランス脂肪酸や添加物は、あらゆる市販食品や加工食品に使われています。
避けるためには、市販品に頼らずすべて自炊することが必要ですが、忙しい毎日でそれを完璧にこなすのは難しいですよね。
白砂糖も、きび砂糖やてんさい糖に替えることはできますが、割高のため継続が難しい…と思う方もいるでしょう。
でも、妊活では食生活以前に大事なことがあります。
それは「ストレスを溜めない」こと。
ストレスは、ホルモンバランスを崩したり、活性酸素を増やして卵子の質を低下させたりと、食品以上に影響力を持っています。
添加物等を排除しようとしてストレスを溜めるくらいなら、「しんどい日だけ加工食品に頼る」など、手を抜く日も作ってOK。
一気にやろうとせず、「ジュースやお菓子を少し減らす」など、ほんの少しの意識で変えていけます。
正しい知識を持っていれば、加工食品等に頼りすぎてしまうこともありません。
うまくバランスを取りながら、自分らしく、付き合っていきましょう。
まとめ
トランス脂肪酸、白砂糖、添加物…
それぞれの妊活におけるデメリットが分かりましたね。
これらは妊活に限らず、健康そのものへの悪影響も指摘されています。
(例えば、トランス脂肪酸は悪玉コレステロール増やし動脈硬化につながる、など)
これらを避けるに越したことはありませんが、肝心なのはうまく付き合っていくこと。
ストレスを溜めない範囲で、食生活を見直してみてはいかがでしょうか。
また、妊活は食生活だけで向上させられるものではありません。
ストレスを溜めないことのほか、良質な睡眠をとる、身体を冷やさないようにするなど、
生活習慣を整えることで相乗効果が見込まれます。
規則正しい生活で、さらなる妊活力アップを目指しましょう!
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